【動画制作を依頼したい方必見!】依頼の流れや抑えておきたいポイントを徹底解説
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新型コロナウイルス感染拡大の影響でインバウンド(訪日外国人旅行者数)も激減し、観光業界をはじめ、飲食店などにも大きな打撃を与えました。振り返ると2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、3年という長い月日が経過してもなお、未だ歯止めがかからない状況が続いています。
しかしながら徐々にではありますが、我が国も訪日外国人旅行者への規制も緩和されつつあります。
そこで今回は新型コロナウイルス感染拡大前の訪日外国人旅行者数を紐解き、インバウンド需要が再び戻ってくるその日に備えて、インバウンド向けPR動画を制作するポイントについて解説していきます。
今こそ皆様の地域の魅力、素晴らしさを世界の皆さんに動画としてPRしていきませんか?
地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すものです。
引用元:地方創生とは?(北陸財務局)
https://lfb.mof.go.jp/hokuriku/
地方創生は一言では表すことのできないたくさんの要素が複雑に絡みあっています。
そのため、一度に全てを解決していくのは極めて困難と言えるでしょう。そこで今回は「将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指す」という部分にフォーカスを当てていきます。1つの手段としてご参考になれば幸いです。
インバウンドをわかりやすく解説すると以下のようになります。
インバウンド(Inbound)とは、日本を訪れてくる外国人旅行者のことを指します。日本へのインバウンドを「訪日外国人旅行」または「訪日旅行」と言います。その逆の意味で、日本から外国へ出かける旅行をアウトバウンド(Outbound)または海外旅行と言います。
インバウンド(Indound)を訳すと「外から中に入る」という意味があり、日本の観光業界においては「インバウンド=外国人旅行客、訪日旅行」となり、その対義語は「アウトバウンド(outbound)=海外旅行」を指します。
「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2019年 年次広告書」(国土交通省 観光庁の報告書)をもとに新型コロナウイルス感染拡大前の数字を紐解いていきます。
(https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf)
2019年のインバウンド消費額は総額で4兆8,135億円と推計されています。インバウンド消費額を費目別、業界別に見てみますと、買物代(小売業界)が34.7%、宿泊代(ホテル業界)が29.4%、飲食代(飲食業界)が21.6%、交通代(インフラ業界)が10.4%、娯楽・サービス代(レジャー業界・アミューズメント業界など)が4.0%という結果が出てきました。
国籍・地域別では、①中国 ②台湾 ③韓国 ④香港 ⑤米国の順でインバウンド消費が多く見られています。この上位5ヶ国・地域で、インバウンド消費の全体の71.1%を占めている計算となります。
【国別:消費額】
1位:中国 17,704億円
2位:台湾 5,517億円
3位:韓国 4,247億円
4位:香港 3,525億円
5位:アメリカ 3,228億円
6位:タイ 1,732億円
7位:オーストラリア 1,519億円
8位:イギリス 999億円
9位:ベトナム 875億円
10位:シンガポール 852億円
トップ10の7割はアジア圏です。
国籍・地域別では中国が圧倒的な消費額となります。ただ1人あたりの消費を見てみると
オーストラリア、イギリスの消費が多いことがわかります。ターゲットを選定するにあたり分母の多い中国か。それとも1人あたりの消費が多いオーストラリア、イギリスにするのか。ただこの情報だけでは決め切ることはできません。
【一般客1人当たり:消費額】
2019年の訪日外国人(一般客)1人当たり旅行支出は平均15.9万円と推計されています。
訪日外国人旅行者数だけを見た場合、アジア圏の外国人が多くを占めています。
前年比を見てみると韓国からの入国が大幅にダウンしているが、伸び率はアジア圏のみならずヨーロッパや欧米からの訪日外国人旅行者数が大幅に伸びているのがわかります。アフターコロナでも伸び率の高い各国の方々の訪日旅行は期待できるかもしれません。
【訪日外国人旅行者数】
1位:中国 7,995,815人
2位:韓国 5,568,997人
3位:台湾 4,609,007人
4位:香港 2,252,080人
5位:アメリカ 1,700,805 人
6位:タイ 1,316,885 人
7位:オーストラリア 610,955 人
8位:フィリピン 609,549人
9位:マレーシア 497,655 人
10位:ベトナム 494,251人
【訪日外国人旅行者数(前年伸び率)】
1位:フィリピン 28.8%
2位:ベトナム 27.6%
3位:イギリス 27.2%
4位:ロシア 26.8%
5位:中国 23.5%
6位:タイ 16.6%
7位:インド 13.9%
8位:カナダ 13.7%
9位:アメリカ 12.8%
10位:オーストラリア 12.7%
※4位:ロシアについてはウクライナ侵攻の影響により入国制限があるため、11位:フランスの10.5%をご参考にしてください。
インバウンド全体の属性構成比は「男性」が 50.5%、「女性」が 49.5%となっております。
国籍・地域別にみると、台湾や香港、中国、タイ、マレーシア、フィリピンで「女性」 の割合が 5 割一方、インドやイギリス、ドイツでは「男性」の割合が 7 割を超えています。年代別の構成比は、「20代以下」(33.8%)、 「30代」(31.9%)が多い結果となっています。
インバウンド全体の平均宿泊数は8.8泊となり、ベトナムやフィリピンの宿泊数が多く見られています。目的の多くは「観光・レジャー」での訪日でアジア圏が多い結果となっています。旅行手配方法は団体ツアーよりも圧倒的個別で手配しているケースが多いことがわかります。
訪日前に最も期待していたこと(単一 回答)は「日本食を食べる こと」(27.6%)、「自然・景勝地観光」 (14.2%)、「ショッピング」(11.3%)の順となり、満足度の割合は「テーマパーク」(95.4%)、「日本の歴史・伝統文化体験」(94.9%)、「自然・景勝地観光」(94.7%)、「日本の日常生活体験」(94.5%)、「温泉入浴」(94.4%)の順で多い結果となり、概ね90%を超える満足度となっています。
再訪意向では韓国を除き、「必ず来たい(リピート)」と回答しているインバウンドが60%以上とリピートが見込めます。
インバウンドの多くは空港を利用するため、利用者の多い空港周辺にとどまる傾向にあります。
しかし目的によって行き先も異なります。例えば目的が大きな「テーマパーク」であれば関東、関西に需要があり、「日本の歴史・伝統文化体験」であれば全国各地に需要があります。
外国人も我々と同じように旅行先の選定をするために動画(YouTubeなど)を見ています。インバウンドをターゲットにする場合の制作ポイントについて解説していきます。
例えば、ターゲットが中国人の場合なら中国語。韓国人なら韓国語のタイトルや説明文、テロップ、全てをターゲットの言語にすると良いでしょう。同時に英語も添えておくことで多くの外国人に届けることができるでしょう。
ここは映像制作のプロにお任せした方が良い部分になります。構成や演出によって擬似体験(ここに行ったらこんな素敵な体験ができる)を伝えることができます。他社、他店との差別化を図る最大のポイントになるでしょう。
例えば、外国人は「温泉」と言ったらどこを想像するでしょうか?
日本人なら地域によってその温泉の成分や効果、雰囲気の違いもわかるかも知れません。しかし、外国人の方は「温泉は温泉」と一括りにしてしまっているケースも考えられるのではないでしょうか。
そのため、外国人の目線で「●●温泉 ▲ ▲旅館は■■空港からで××鉄道 ●●駅で下車 タクシーで10分」など地図(日本地図から地域地図へ)を映像に織り交ぜながら制作するとより良く伝えることができるでしょう。その際はターゲットの言語を使用しましょう。
今回は「栃木県日光市にある温泉旅館」を例にターゲット設定をしてみたいと思います。
ターゲット:イギリス人 20代〜30代 夫婦・カップル
理由:1人あたりの消費額が多く、インバウンド(伸び率)リピート率も高い男性客をフックに女性客の来訪も期待できる。年代は20代〜30代の夫婦、カップルを狙う。言語が英語圏の為、アメリカをはじめ欧州など多くの国にもリーチできる。
・日本食を食べること・日本の酒を飲むこと・旅館に宿泊・温泉入浴・自然・景勝地観光
・四季の体感・日本の歴史・伝統文化体験・美術館・博物館等
・【冬】スキー・スノーボード
・強み:【食】ゆばむすび・ゆば蕎麦・とちぎ和牛・酒饅頭(旅館内提供)
・有名日本料理店出身シェフ
・【お酒】●●酒造(大吟醸 ●●)無料で酒造見学あり(旅館内提供)
・地元産のワイン/梅酒(旅館内提供)
・【旅館の魅力】創業140年以上の老舗/和モダンインテリア
・宿内Bar/3種の露天風呂/室内露天風呂 完備
・【温泉の魅力】プライベート温泉(要予約)/源泉かけ流し100%
・【観光地】日光東照宮/東武ワールドスクウェア
・【四季】龍王峡/青龍峡/紫龍峡/白龍峡/男体山/湯ノ湖/霧降高原など
・【体験】日光江戸村 バス30分/忍者体験あり
・【芸術】日光東照宮 美術館/小杉放菴記念日光美術館
・【冬アクティビティ】日光湯元温泉スキー場/エーデルワイス・スキーリゾート
東武日光線 東武日光駅 徒歩5分
【成田空港からのアクセス】
電車 最短 約3時間
バス 最短 約3時間15分
【羽田空港からのアクセス】
電車 最短 約2時間30分
バス 最短 約3時間20分
有名施設へのアクセス
【東京ディズニーリゾート】
電車 最短 約3時間
【浅草・東京スカイツリー】
電車 最短 約2時間
今回は上記のようにターゲット選定と映像制作要件整理を行いました。実際はさらに細分化してロジカルに選定する方が良いでしょう。
一番の障壁と言っても過言ではない「アクセス」は、最寄の空港を調べ、有名な駅(今回の例ですと東京駅や品川駅、とうきょうスカイツリー駅、宇都宮駅)などを表記しながら伝えて行く手法も是非ご検討頂ければと思います。地域によって玄関を空港ではなく港(フェリーターミナル)にする方が有効的な場合もあります。
上記のターゲティング方法はあくまでも一例となります。必ずしも正解ではありませんので少しでもご参考になれば幸いです。
地図の表記の方法はたくさんありますが、よく使われるパターン3つをご紹介します。
1、主要な部分だけを掲載した簡易的マップです。所要時間などわかりやすく、とにかく端的に説明したい場合に用いられる手法です。
2、イラストを用いてポイントだけを絞ったマップです。空港からも近いというイメージも与えることができる手法です。
3、日本全体から目的地の細部まで見せるマップです。日本は47都道府県あるため、訪日目的地が一体日本のどこにあるのかを明確にするために有効的な手法です。
地方創生を進める上で、「インバウンド需要」の囲い込みも一つの手法です。インバウンドとは、日本を訪れてくる外国人旅行者のことを指します。この「インバウンド需要」の囲い込みによって地域を活気づけることで、その地域だけでは賄えない経済活動を発展させることができるかも知れません。
そしてアフターコロナにおける「景気回復の鍵」となって行くのではないでしょうか。
2019年 インバウンド消費額は 4兆8,135億円
国籍・地域別では中国が圧倒的な消費額で1人あたりの消費を見てみるとオーストラリア、イギリスの消費が多い。訪日外国人旅行者数だけを見た場合、アジア圏の外国人が多くを占めており、伸び率はアジア圏のみならずヨーロッパや欧米からの訪日が大幅に伸びています。
インバウンド全体の平均宿泊数は8.8泊となり、ベトナムやフィリピンの宿泊数が多く見られています。目的の多くは「観光・レジャー」での訪日でアジア圏が多い結果となっています。旅行手配方法は団体ツアーよりも圧倒的個別で手配しているケースが多いことがわかりました。満足度は概ね90%を超えており。「必ず来たい(リピート)」と回答しているインバウンドが60%以上。
映像制作は外国人目線で制作しましょう。
外国人も我々と同じように旅行先の選定をするために動画(YouTubeなど)を見ています。ポイントは3つあり、
1.タイトルや説明文、テロップは全てターゲットの言語にする
2.言語が違っても内容が理解できる動画にする
3.地図やアクセス方法を明確にする
上記のポイントは必ず意識して制作することをお勧めします。このようなチャンスは2度とないと考えるのでれば、映像制作費をコストと考えず、投資として考えてみてください。
地方創生につながる 地方PR動画 〜インバウンド需要〜
==参考URL==
地方創生とは?(北陸財務局):https://lfb.mof.go.jp/hokuriku/
国土交通省 観光庁:https://smartanswer.folium-research.jp/reports/83a95ffc-52e3-420e-9db5-6c75d9848b2e
==写真・イラスト==
Photo AC:https://www.photo-ac.com/
illust AC:https://www.ac-illust.com/