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タクシー広告とは? メリットや効果、事例、費用相場

タクシー広告が気になってはいるものの、詳しいことが分からないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、動画配信を検討している方に向けて、タクシー広告のメリットや効果、成功事例、費用などについて解説します。タクシー広告の動画制作のポイントも紹介するので、動画制作クリエイターの方も参考にしてください。

タクシー広告とは? 車内のデジタルサイネージ

タクシー広告とは、タクシーの車内外を活用した交通広告のことです。タクシー広告といえば、もともとはステッカーを貼ったり、チラシを用意したりする方法が主流でした。
現在では、デジタルサイネージの普及に伴い、タクシー広告の形も大きく変化しています。タクシーの車内にタブレットなどディスプレイとなる端末を設置し、それに動画広告を表示できるようになりました。ディスプレイは主に運転席と助手席の後ろ側に設置され、後部座席の乗客に向けて広告動画が配信されます。
このようなタクシー広告は、タクシーサイネージとも呼ばれています。動画は一度アップロードすればクラウド経由で配信されるため、全国のタクシーに広告を流すことができます。

タクシー広告ならではのメリットや効果

富裕層・経営層・ビジネスマンに訴求しやすい

タクシーの利用料金は、一般的に電車やバスよりも高く設定されており、経営者などの富裕層やビジネスマンの利用がメインです。これらの層に向けた訴求がしやすい点が、タクシー広告のメリットのひとつになります。
特に経営層などの決裁権を持っている乗客に対し、高額商品やBtoB向けのサービスなどで高い広告効果に期待できます。

乗車中にじっくり視聴してもらえる

インターネットなどでの動画配信では、動画広告を途中でスキップされてしまい、最後まで見てもらえないことが多々あります。しかし、タクシー広告はスキップ機能がないため、その心配はありません。タクシーの平均乗車時間は18分程度と余裕があり、最後まで動画広告を見てもらえる可能性が高くなります。
タクシーを何度も利用するような乗客であれば、動画広告を繰り返し視聴することになるため、商品やサービスを強く印象付けられます。また、気になる動画広告があれば、乗客がその場で端末を操作して詳細を確認することもできます。

顔認証機能を使えば効率的にターゲティングできる

タブレットには自動の顔認証機能が内蔵されているものもあり、タクシー広告のターゲティングに役立ちます。この機能により、乗客の性別や年齢などを判定でき、広告の対象として狙った人にのみ動画広告を配信できます。
他にも、広告を配信する地域や曜日、時間帯などの細やかなセグメントが可能です。これらの機能を活用すれば、無駄な広告配信を省いてコスト削減に繋げられるでしょう。

タクシー広告の事例

タクシー広告ならではのメリットや効果を活かした事例を2つ紹介します。広告のターゲティングや動画内容を検討する際の参考にしてください。

SATORI

「SATORI」とは、SATORI株式会社が提供している国産のMA(マーケティングオートメーション)ツールです。MAツールとは、収集した顧客の個人情報を管理し、マーケティング活動を自動で行うツールを指します。
SATORIは、匿名の見込み顧客にもアプローチできるのを強みとしており、新規顧客獲得に有効なBtoB向けのサービスです。SATORI株式会社はその強みを効率よく認知するために、経営層やビジネスマンに訴求しやすいタクシー広告を活用することにしました。
そこで、タクシーサイネージメディア「GROWTH」を利用し、オリジナルのタイアップ広告を配信し始めます。結果として、2週間の配信で視聴者のおよそ21%から、検索やSNSでのシェアなどからアクションを得ています。実際にこの広告をきっかけに契約に繋がっており、SATORIはタクシー広告を利用した成功事例と言えます。

アンカーテキスト:タクシーCM「子守唄がわりに篇」60秒Ver|SATORI株式会社
https://www.youtube.com/watch?v=cFrnDu7–Sc

HERP

「株式会社HERP」は、採用管理システム「HERP ATS」の開発および販売をしている企業です。このシステムは主に決裁権のある経営層へ訴求したいサービスであるため、タクシー広告への出稿を選択しています。
HERP ATSは採用時に経営層や人事だけでなく、現場の社員たちも参加するスクラム採用方式で有効なサービスです。このスクラム採用を視聴者に認知させるために、登場人物が何度もスクラムという単語を発する動画を制作しました。スクラムとは何か、詳しく検索したくなるような広告でビジネスマンや経営層へ強く印象付けています。

アンカーテキスト:タクシー広告用動画 採用管理プラットフォーム「HERP ATS」|株式会社HERP
https://www.youtube.com/watch?v=-stMcmJoMjg

タクシー広告を配信する場合の費用相場は?

タクシー広告の費用は、1台あたり月額2万5,000円から5万円ほどです。1週間あたり100万円が相場とされていますが、配信する台数や時間帯、配信会社などによって費用は異なります。基本的には乗車して最初に流れる動画は短距離の利用者にも視聴してもらえるため訴求力が高く、その分この枠での出稿は費用が高い傾向です。
1万台のタクシーに動画広告を配信する場合には、月額200万円から500万円ほどの費用が必要になります。
加えて、動画制作費用も別途必要になります。適切にターゲットを設定し、台数や時間帯、動画の長さなどを工夫すれば、無駄な広告出稿を減らしてコストを抑えられるでしょう。

代表的な広告配信会社

タクシー広告を配信する際には、まず仲介する配信会社を選ばなければなりません。その際には、配信地域や費用などを考慮し、自社に適したサービスを提供する会社を選びましょう。しかし、タクシー広告の配信会社は全国に多数あり、選ぶのも一苦労です。そこで参考になるよう、代表的なタクシー広告配信会社を2つ紹介します。

GROWTH

「GROWTH」は東京都内の大手タクシー会社と契約しており、およそ1万2,500台のタクシーに動画広告を配信しています。特にビジネスマンの多い港区と千代田区、中央区のタクシーを中心に広告を配信しているため、BtoB商品の動画広告を配信に向いています。動画広告だけでなく、GROWTHオリジナルコンテンツも同時に配信され、乗客が飽きずに視聴をできる工夫がされています。視聴端末が15.6インチと大画面なのも特徴です。
乗車して最初に流れる動画広告の場合、費用の目安は60秒の広告で1週間につき700万円となります。乗車後に流れる2~7本目の動画広告の場合は、30秒で1週間500万円です。
広告放映可能台数などに詳細は公式HPをご覧ください。

アンカーテキスト:GROWTH
https://growth-tokyo.jp/

Tokyo Prime

「Tokyo Prime」はタクシーサイネージメディアにおいて、国内設置台数第一位の実績を持つ会社であり、6万1,500台に対応しています。配信地域は東京だけでなく、札幌や仙台、名古屋、京都、大阪、広島、福岡など全国12の主要都市が含まれます。全国区での広告を配信したい場合に向いた会社です。
全車へ広告を出す場合、乗車してすぐに流れる動画広告の費用の目安は60秒で1週間1,500万円になります。乗車後に流れる2~7本目の動画広告は、30秒で1週間1,000万円です。

アンカーテキスト:Tokyo Prime
https://tokyo-prime.jp/

タクシー広告制作時に押さえるべきポイントは?

タクシー広告は、配信会社を決めるだけでなく、広告用の動画を制作しなければなりません。ここからは、動画制作のポイントを解説していきます。

ターゲットの特性を捉えた演出・内容にする

効果的な広告を行うためには、タクシーの利用層の特性やニーズを押さえて、それに適した演出や内容の動画にしなければなりません。
例えば、富裕層や経営層を対象とするタクシー広告では、低価格を前面に出す内容の動画広告で効果を得るのは難しいでしょう。
内容を検討する際には、まずターゲット層の悩みに着目するのがポイントです。例えば、バスよりもタクシーを利用する乗客は忙しく、時間に余裕がないことを悩んでいる人は少なくありません。そのため、自社の商品は手間がかからない、時短に繋がるといった内容の動画広告にすると、費用面を押し出したものより訴求力が高まるでしょう。
もちろんこれは一例にすぎないため、的確な動画を制作するためには、自社の顧客情報を集めて特性やニーズをさらに絞りこむ必要があります。加えて、自社の商品のメリットや他社商品との違いなどを動画に盛り込むことも重要です。

視聴者を飽きさせないような工夫をする

タクシーの動画広告には、途中でスキップできないという特徴があります。これは、広告を最後まで見てもらいやすいというメリットを得られる一方で、乗客に飽きられてしまう可能性があります。タクシー広告は同じ人が何度も同じ広告を見ることになることも少なくありません。退屈な映像を乗車のたびに見せられては、かえって悪印象を与える恐れもあります。
飽きずに見てもらえるような動画にするためには、ストーリー性のある内容が適しているでしょう。動画広告は最長60秒もあるため、長尺で展開するドラマ仕立ての内容も配信できます。また、スマホよりも広いスクリーンで映像を見せられるため、画面内の情報量を多く表示しやすいといった特徴もあります。
静止画を活用する場合は、テロップを大きくする、印象的なBGMや効果音を入れるなどの工夫をするとよいでしょう。どのような内容であっても、冒頭にインパクトのあるシーンを入れると目につきやすく、より効果的です。

まとめ

タクシー広告には富裕層や経営層、ビジネスマンなどに訴求しやすく、ターゲティングに有効です。
タクシー広告の配信映像を製作する際には、動画制作クリエイターとのマッチングサービス「ビデオブリッジ」の利用がおすすめです。制作内容が固まっていない企画段階からプロへ募集をかけ、直接発注ができます。

●参考URL

タクシー広告とは? メリットや効果、事例、費用相場

==写真・イラスト==
Photo AC:https://www.photo-ac.com/
illust AC:https://www.ac-illust.com/

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